理事長所信

2016年度 理事長 所 信

理事長 佐藤智晴

一般社団法人尾張旭青年会議所2016年度スローガン
   時代と共に前進しよう~勇気と決断を持って~

はじめに

私が一般社団法人尾張旭青年会議所に入会したのは2006年のことでした。今年で入会から10年目を迎え、その間、先輩方や仲間からは言葉では表せられない多くの経験を与えていただきました。振り返ると自身の青年会議所活動は周りから与えられる事ばかりでした。そのような私に第41代理事長という大役を与えていただきまして、大変光栄に思い、感謝しております。そして、理事長という大役を務めるにあたっては、その担いと責任の重さを受け止め、時代の変化に対応しうる勇気と決断を持って先輩方や仲間から与えていただいた経験を未来に伝えていく所存であります。
 近年、我々の生活を取り巻く環境は更に変化のスピードを加速させて、時代に付いていく事が難しいと感じている人も多いと思います。時代の変化は止めることが出来ず、今後更にスピードを上げて変化を続けていき、未来は誰にも見えず混沌としていますが、青年らしく未知の可能性を切り拓き、明るい豊かな社会の実現を目指すことが青年会議所活動だと考えます。
昨年、一般社団法人尾張旭青年会議所は40周年を迎えました。40年の歴史をメンバー全員で振り返り改めて先輩方の功績に対する尊敬と感謝の気持ちを実感しました。その心を大事にしながら本年度は50周年に向けた新たな1年となります。「時代と共に前進しよう」というスローガンを掲げ、時代の変化に対応しうる魅力ある団体をメンバーと共に築き上げていきます。
また、青年会議所活動を全うするには青年経済人として成長し続けることが不可欠と考えます。メンバー同士が時代に合った新しい情報を共有し、討論し合える雰囲気を作る事により、会社の発展や青年経済人としてのスキルアップに繋がる環境作りを心掛けていきます。

■青年会議所の規律

 どのような団体にもルールが存在します。そのルールを守らなければ未来に繋がる形で目標は達成できません。仮に達成できたとしてもそれは団体の力ではなく、個々の力で偶然達成できたに過ぎません。そのような目標の達成の仕方では、未来へ向けて青年会議所の歴史を伝えていく事がどこかで限界に達すると考えます。本年は総務委員会に、やるべきことを全員でやる為にはどのようにすべきかについて考え、規律の徹底を時代に合った方法で実行していただけることを大いに期待します。

■青年会議所の発展

 青年会議所活動は会員数が増加すれば、知恵もマンパワーも増加しより良い事業を行うことができます。また会を運営する財源はメンバーの会費で確保しています。すなわち、メンバーの人数次第で事業の質や財源が変化するということです。40歳で卒業するという規定がある以上、事業の質の向上と財源確保の為には会員拡大は絶対条件となります。
そういった背景から毎年のように会員拡大を活動の柱に掲げて活動を行っています。昨今、理念は違えども我々と同世代の青年が集まった団体もたくさん生まれています。本年は指導力開発委員会に、メンバーの青年経済人としてのスキルアップを図り、更に魅力ある団体に成長することによって拡大活動の輪を広げるにはどの様にすべきかについて考え、時代に合った方法で実行していただけることを大いに期待します。
 また、会員拡大活動は青年会議所活動の源泉でもある重要な活動で全体事業となっております。先頭を指導力開発委員会に走っていただき渉外委員会にはサポート役として指導力開発委員会を支えていただき、メンバー全員で会員拡大を成功に導いていただきたいです。

■青年会議所の地域貢献

青年会議所の事業の中で日本の未来を担う子供たちの成長の手助けとなる事業が、継続
事業である青少年育成事業です。また2年前から始まったマラソン事業は、他団体とも協
力して行う昨今の青年会議所活動では最も大きな事業となりました。この2つの事業を、
本年は社会開発委員会に受け持っていただきます。明るい豊かな社会の実現のために、企
画段階から全力で取り組んでいただき、毎年の事だからという発想を捨て、時代に合った
企画を実行していただけることを大いに期待します。
また、マラソン事業は市内各所よりご支援をいただいております。万全の準備を行った
上で実行していただきたいと考えておりますので、総務委員会にはサポート役として社会
開発委員会を支えていただき、マラソン事業を成功に導いていただきたいです。

■公益社団法人日本青年会議所の一員

 本年は愛知ブロック協議会に当LOMより副会長を輩出します。また、その他にも多くのメンバーが愛知ブロック協議会に出向し、重要な役職を担います。一般社団法人尾張旭青年会議所を背負って活躍をして下さることを出向者の方々には大いに期待します。本年は渉外委員会に出向者の方々を全力でサポートしていただき、出向者の方々が愛知ブロック協議会で活動しやすい環境づくりを心掛け、出向者の方の活動をLOMに発信していただき、時代に合った方法で愛知ブロック協議会とLOMを繋げる役割を果たしていただけることを大いに期待します。

■おわりに

 変わるという事はとても勇気と決断が必要です。変わるというチャレンジをしない方が楽かもしれません。しかしながら、時代が変化をやめない以上、私たちも変わらなければなりません。本年度はメンバーひとりひとりの個性を尊重し、ひとりひとりの勇気を尊重します。メンバーの皆様方におかれましては、時代に合った個性を発揮する1年になる事を期待すると共に、私自身が最終最後の決断と責任から逃げないことをお約束します。
 青春時代に必死で挑戦をして、勝ち負けを繰り返しながら1つの目標へ走り続けた結果、引退の時には涙した部活動。振り返ればとても良い思い出とたくさんの仲間ができていました。青年会議所活動は部活動に似た部分がたくさんあると思います。青年会議所活動には勝ち負けはありませんが、全力で目標へ向かって走り続けると達成感で涙する事も多々あります。また、全力で活動した人にしか真の仲間はできません。
メンバーの皆様には大人になってからの部活動を全力で走りぬけるような一年になる事を心より期待します。